新刊のお知らせ『富山のすしがなぜ美味しい』上梓しました

このたび、クーカル・ラボ代表・土田美登世が、地質学者・巽好幸先生との共著『富山のすしがなぜ美味しい』(北日本新聞社)を上梓いたしました。

富山湾の地質や水の流れといった自然科学の視点と、すし職人たちが育んできた味の歴史を重ね、富山のすしの「おいしさの根拠」に迫った一冊です。科学と食文化をどうつなぐかを意識しながら、白身魚や昆布、発酵や米のこと、そしてすし職人の矜持まで、多角的に富山のすし文化を掘り下げました。

地質学的な解説は「美食地質学」で注目される巽先生がご担当。私は、一般論としてのすしの話や、富山の食文化に寄り添った視点から執筆しています。地元の方々が、富山のすしをもっと誇らしく語れるような本になればと願いながら書きました。おじいちゃんが孫を連れてすしを食べに行き、「このすしはね……」と話し出す、そんな光景を思い描いています。

すしが大好きな私ですが、いわゆる“すしガチ勢”ではなく、静かにしれっと味わうのが好きです。富山には、そんな「しれっと幸せに食べられる」お店がたくさんありました。新幹線の乗車前にふらりと立ち寄った駅なかの回転ずしも、実はとても印象深い一軒です。

ぜひ、富山のすしの奥深さを知る一冊として、お手に取っていただけたらうれしいです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール